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イデオ・アクト(株)のHPへようこそ                                                 

イデオ・アクト(株)はシステム開発のプログラム、プロジェクトに関する二つのサービスを行ってい

ます。

☆プログラム/プロジェクト・マネジメント・ドクター(PMドクター)サービス  

   実際に実行しているプロジェクトに常駐し、問題解決まで支援します

☆ポストPMP教育サービス                                                    

  「ドッラッカーのマネジメントとプロジェクトマネジメントの違い」の教育コースも設けました

今月のPMの話題                                                            2011月8月

       「プロジェクトマネジメントと日本人の習性」        
                             
                                                             イデオ・アクト株式会社
                                                                           代表取締役 葉山博昭

 文藝春秋に福祉島原発事故に関する対談のなかに下記のような記述があった。


「日本陸軍の草創期に陸大の教官を務めたドイツの軍人メッケルは、当時から日本の参謀の弱

点として

『現実に立脚しない安易な希望的観測を行う』

『物事を安易に出来ると妄想する』

といったことを指摘してますが、それから百数十年経った21世紀になっても変わらないんです

ね。」

筆者がプロジェクトマネジメントの指導、コンサル、支援を行うようになってからどうも腑に落ちな

いことが多く、かねがねなぜだろうかと思う点があった、うすうす感じていたことが上記のことであ

った。百数十年前にすでに外国人に指摘されていたとは、驚くと当時に日本人は変わらないもの

だなと関心もし、失望も禁じえなかった。


1.『現実に立脚しない安易な希望的観測を行う』


 プロジェクトを指導してきて、いままで感じてきたのは、スケジュールが極めて安直に作成され

ていることである。筆者はプロジェクトの指導中、このスケジュールのフィージビリティはあるの

か、あるならそのフィージビリティスタディの結果、根拠を示すようにといっても、ほぼ出てこない

のである。どうも日本人はスケジュールというとすぐ最終納期をイメージするようだ。最終納期は

顧客が決めたので出来るかどうか知らないとうそぶく人間もいる。最終納期は社会的、ビジネス

的、法的ニーズから決まるもので、開発受託者が決めるものではないし、決めようもない。まるで

最終納期は開発者が可能とできる時期を設定すべきだなぞと言う不思議な人間もいるが、そのよ

うなプロジェクトは某大手通信業者のソフトウェア会社のように、受注者と発注者分離出来ていな

い場合などがこれにあり、地域独占が許される

旧官庁系の民間企業に多い。

 プロジェクトの開始からサービスインまでを工程を分けWBSを作り、現実的に目的達成出来る

かを検討するのが本来であり、PMBOKでもそのように言っている。しかし日本ではPMPの取得

者が増えても『現実に立脚しない安易な希望的観測を行う』ことやめようとしない人間はまだ多

い。今回引用した文芸春秋の記事は福島の原発事故に関する政府発表の工程表に関する対談

であったが、あれは単なるマイルストーンを示したものに過ぎず工程表では無い。どう見ても専門

家がWBSを作成して現実に立脚したフィージビリティのあるものとは思えない。もちろんマイルス

トーンを示すこと自体は重要であり良いことであったが、その後がいけない、だれもプロジェクトマ

ネジメントを行っている形跡が無い。

極めて能力の高いプロジェクトマネジメントチームと原子力、プラント、建設の専門家がそろって

いないと成功しないはずの事故なのにである。だいたいフランスとアメリカのメートル法社会とイン

チ社会の要素成果物があれだけの短期間で高い完成度で稼働などするはずがない、なにかちょ

っとした故障が起きると鬼の首を取ったようにマスコミが騒ぎたてるが、放射線量が高く素手で長

時間作業が出来ないようなところで満足な作業が行える訳がない。マスコミで小さな故障を騒ぐこ

とは、何も現場良い影響を与えない。マスコミは現場の作業環境を現地に入り調査し発表するこ

とで、現場作業環境、宿泊、休養施設の不足を訴えることのほうが現場作業の品質を向上させる

ことが出来る。しかしマスコミの科学技術のセンスの無い新聞記者にはこのような記事は書けな

い。マスコミ、政府の発表は全く役にたっていないことが明確になり、だれも政府発表、マスコミの

記事を信用しなくなってしまった。PMBOKにあるように問題解決には課題に対峙し、起きている

ことオープンにし、必要となる専門家に協力を得ないと混乱はますますエスカレートしてしまう。先

日のPMAJの基礎講座でなぜ放射能を浴びた可能性のある作業者が150名近く不明なのは、プ

ロジェクトマネジメントの人的資源管理がなされていないからと説明し、改めてプロジェクトマネジ

メントが重要だと認識された。実際には人員管理の問題ではなく、日本独特の下請け丸投げ構造

が原因ではあるが、東電から関電工、関電工から二次下請け、三次、四次、何段階になるか把

握していないようなことはどの産業でもあり、労働安全管理などは元請けくらいまではしっかりお

こなっているが、その下ではもう分からない、分かろうともしていないのが現実であり、厚労省も気

にはしていない。下請けの中小企業の経営者が現場で直接作業を行っても労災の対象とならな

いこと知らない人間は多い、このことは厚労省も知っているが意識して無視しているのである。

累積放射線量などどのレベルの下請けまでおこなわれているのか極めて疑わしい。

 
2.『物事を安易に出来ると妄想する』

 福島原発事故はやがて収束するだろうと、政府、東電、マスコミは『物事を安易に出来ると妄想

する』という明治からの特質から、またもや妄想している。政府、東電、マスコミがぐるになってご

まかしているなどと悪意をもって、悪くしている人間いて、その人間を叩けば良いと思っている評

論家、非主流派の原子力専門家、非主流派のマスコミ人員がいるが、だれか悪者を見つければ

済むほど単純な構造ではない。「日本を真に繰る人間」というようなくだらない書籍が多く、真実は

俺が知っているなどと言う、悪書も多数出回っていて疑心暗鬼な社会を作り出してしまっている。

 明治から『物事を安易に出来ると妄想する』とい特質がある民族であること自覚し、自分自身で

物事を判断し、現実に立脚した見通しを自ら立てることが必要なのではないだろうか。日本のどこ

にどのくらいの放射能が降り、今後どうなるのかは政府、東電は分からないのです、マスコミは無

評価に政府、東電の発表を垂れ流しているだけなのです。もっともらしいことを言っているのは、

国民の安全を願っているのとは異なる目的を持った人々だと筆者は思い、出回っている情報を厳

しく選別するようにしています。

 プロジェクトマネジメントでもトラブルが発生すると何の根拠もない対策を行ったり、何も手を打

たずトラブルは解決すると思う人間が多く存在することにも遭遇します、このような場合、いつま

でたっても問題が解決しないことになります。これも『物事を安易に出来ると妄想する』という日本

人独特の習性なのではないでしょう、ハードウェアはそれでもなんとか行くことが多い、図面があ

り目標の認識が容易なものは、単一民族の日本では容易に問題が解決するのですが。造るもの

ソフトウェア、大規模システムではだめなのです。国のシステム開発のコンサルを何回も行った

経験からすると、かなり多くのシステムは動いていないのです、たぶん何百億円のレベルではな

く、何千億、兆円単位で動かないシステムがあるのです。これは動いていないものではないので

すが電子申請のシステムは納税関係の利用率が少し良いが、調査自信が怪しいが殆どは利用

率が5%未満です。何百億もかけて数件の利用などというものあります。国の電子申請関係のシ

ステムの開発予算は数千億の規模になります。原発関係の放射線量をシミュレーションする

SPEEDIにいたっては完成していないのです。米国に言われて渋々データを捏造し4月にお絵か

きソフトで作成したもので、何百億もかけて作成したシステムで作成したのではないので。その後

なんらの発表もありません。マスコミも騒ぎません。本来はこのような原発事故の場合では必須

のシステムなのですが?何百億円もかけて動かないシステムに予算をつけ支払ってきたのす。

 ソフト関係ではこのようなことは日常茶飯事行われており、今まででどのくらい税金がSIER、メ

ーカーに予算が貪り取られたか分かりません。筆者も知らない間にそのおこぼれに預かってしま

っていた可能性もありあますが。

『物事を安易に出来ると妄想する』といういい加減な仕事を行わないよう、PMBOKを勉強してプ

ロジェクトを行わなければならないと思う昨今です。
                                                            以上
               

前号のテーマ
    「厳格に時間を守ることは人間を幸福にするか?」


 過去の今月の話題の全文は日本プロジェクトマネジメント協会(PMAJ)オンラインジャーナルでも見ることが出来ます。http://www.pmaj.or.jp/online/index.html                              

                               



                                                               

 
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